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庚申堂(こうじんどう)は、奈良市のならまちの中心にあり、「庚申さん」と呼ばれる。庚申信仰の奈良の拠点であり、青面金剛像を祭祀する祠である。また、青面金剛の使いの猿を型どったお守りは、魔除けとして、町内の家々の軒先に吊るされている。大きいのが大人、小さいのが子供とされ、家族構成に合わせて吊るされている。また、町内から転出した家族の分の猿は、庚申堂に預けられて、転出者と町との精神的な絆を保っている。町内の住民の災いを代わりに受けることから、「身代わり猿」と呼ばれ、また、背中に願い事を書いて吊るせば願いが叶うとされ、「願い猿」とも呼ばれ、岐阜県飛騨地方のさるぼぼが頭を垂れて体を屈曲させたような形状である。 毎年3月の第2日曜と11月23日に、「庚申まつり」が行なわれ、参拝者に大根とこんにゃくの田楽がふるまわれる。 == 起源と歴史 == 庚申縁起に見える伝承によれば、文武天皇代に疫病が流行した時に、元興寺の護命僧正が祈祷していると、1月7日になって、青面金剛が現われ、「汝の至誠に感じいったので、悪病を祓おう」と言って消え去った。その後、間もなく悪病がおさまった。その感得の日が「庚申の年」の「庚申の月」の「庚申の日」であったとされる。それ以来、この地に青面金剛を祀り、三尸の虫を退治し、息災に暮らすことを念じて人々が講を作って供養したと伝えられている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「庚申堂 (奈良市)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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